​ファインアンサー相談室

解離性同一性障害・アダルトチルドレン

　私がカウンセラーになりたての頃、４５歳の母親と１０歳の少年A君が相談に見えました。

　母親の話によると、A君は解離性同一性障害（多重人格）であるとの話です。驚きました。

重病の精神疾患を抱えたA君のカウンセリングです。駆け出しのカウンセラーの私にできる分けがないと思い、強くお断りしました。ですが、どうしても、先生のカウンセリングを受けたいというのです。あまりにもの息子を思う母親の熱心さに胸を打たれ、病院で今後も治療を続けることを条件に引き受けました。

 

　聞けば、少年には、３つの人格があるのだとか。私の目の前にいる少年の目は、ひどく澄んでいて、礼儀正しく、聡明で、人格が研ぎ澄まされているように感じました。母親の話では、.......